リンパ浮腫療法士認定機構が認定する資格であるリンパ浮腫療法士になるにはどうしたら良いのでしょうか。この資格取得のハードルは高いと言われていますが、認定試験はどのようなものなのでしょうか。
リンパ浮腫療法士とは?
まず、リンパ浮腫療法士とは、医療従事者として、リンパ浮腫の診療をしていくことができる専門知識や技術を持っていることを認める資格です。リンパ浮腫療法士としての資格を取得するには、リンパ浮腫療法士認定試験が認める育成機関で研修を行い、実務経験を積んで、認定試験を受け合格する必要があります。
リンパ浮腫療法士としての活動というのは、様々なリンパ浮腫の治療を行っていったり、他の人に指導したりするというものです。スキンケアやリンパマッサージ、そして圧迫療法や運動療法などのどれを行うかを適切に選択したり、これらの治療を組み合わせたりする判断をしていきます。
また、リンパ浮腫の治療に効果的と言われている弾性着衣を選んだりすることも含まれます。そして、他のお医者さんや看護師、そして患者さんたちに普段の生活からできるリンパのセルフケアについて指導したり、治療報告書を定期的に提出していったりする業務なども含まれているのです。
ただし、リンパ浮腫療法士の資格は国家資格ではないので、すでに持っている自分の国家資格の中でリンパ浮腫療法士として活動していく必要があります。
認定試験について
リンパ浮腫療法士となるには筆記試験を受ける必要がありますが、この筆記試験は択一式問題となっています。マークシートで50問の問題を90分で解いていかなければなりません。
認定試験の内容は、解剖生理学についてと、浮腫の概論、そして複合的理学療法概論の主に3分野となっています。
覚えておきたいポイントとして、解剖生理学の分野の中には脈管系が含まれますし、複合的理学療法概論の中には症例治療構成が含まれるということです。こういったポイントを踏まえて準備をしていくと良いでしょう。
認定試験には受験資格がいくつか設けられています。まずは、すでに日本の医師や看護師、そして理学療法士や作業療法士としての資格を持っていることです。もしくは、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の資格を持っていることです。
そして、これらの資格を持っていて2年以上の業務経験があり、リンパ浮腫療法士認定機構の研修を終了していなければなりません。
これらの受験資格以外にも細かな資格がありますので事前に確認しておきましょう。
よりプロフェッショナルにリンパケアをしていくことができるのが、リンパ浮腫療法士の資格です。
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